中古車を選択するときの一番のメリットは価格が安いことですが、中には
「車両本体価格0円!」
などの車も存在します。
しかし、果たして安いことが全てなのでしょうか?
安い中古車はそれなりの理由があるため、購入後に後悔しないためにも、その理由をきちんと検討し、それでもいいか判断しなければ、後に後悔する可能性があります。
そこで、
- 安い中古車はなぜ安いのか
- お得に中古車を購入する方法
- お得な中古車とはどのような車なのか
などの情報をご紹介しますので、中古車選びのご参考にしてみてください!
目次
購入時に安い車は売る時も安くなる
格安の中古車は、購入金額が安いことが大きなメリットですが、反対に売却するときは値段がつかない可能性が大きいでしょう。
中古車買取業者で値段が付かず、廃車専門業者に査定を見積もってもらっても買取金額が数万円となれば良い方でしょう。
そのため、安い中古車を購入する時は、その車を乗り潰す気持ちで購入することをおすすめします。
関連記事はこちら:
ガリバーの中古車購入は高い?少しでも安く買うコツを紹介
なぜ安いのか理由を調べることが大事
価格が安い中古車は、なぜその値段になっているのかを考える必要があります。
もちろん値段を下げないと売れないため、価格を下げているというのは間違いありませんが、「何故売れないのか?」まで考えてみましょう。
販売店が中古車の値段を下げる理由として、
- 走行距離が多かったり年式が古い
- 修復歴がある
- 全塗装されている
- 不人気車であるため
- 整備されていない、整備された記録がない
があります。一つづつご紹介します。
1.走行距離が多かったり年式が古い
走行距離が多かったり、年式が古ければ古いほど車が故障する可能性が高くなります。
また、一般的に車は「10年10万キロが乗り換えの目安」という認識が広まっているため、10万キロを超える車は安く売られていることが多いでしょう。
年式や走行距離について詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです:
年式と走行距離!中古車購入の時にどちらが重要?
2.修復歴がある
事故で車の骨格部分にダメージを受け、修理や交換した車のことを「修復歴車」と呼びますが、修復歴車は完全に直っていなかったり、事故の衝撃でボディ全体が歪んで走行性能に影響が出ている可能性が高いでしょう。
また、そのような車は購入後にトラブルが発生する可能性が高いため、そもそもお客さんからの評価は低いため、販売価格が大幅に下げられることが多いようです。
3.全塗装されている
人気がある色は白や黒となり、中古車としての相場も高くなります。
そのため、中には元々青や灰色などの色の車を白や黒に塗り直して売られる車も存在します。
しかし、これらの車はプロの査定士からすれば簡単に見抜けるため、販売店で売られるときは価格が大幅に下げられて販売されるでしょう。
4.不人気車であるため
市場で人気がない車や、ボディカラーの人気がない車は不人気車として市場としての価値が低くなります。
不人気車といっても車としての性能が悪いのではないため、状態が良い車がお得な値段で販売されていることもあり、ある意味お買い得とも考えられます。
しかし、あくまで市場では人気がない車であるため、売却するときの値段は低いことを頭に入れておきましょう。
5.整備されていない、整備された記録がない
中古車はどのような人が乗っていたのかがわからないため、整備記録がしっかり残されている車の評価は高くなります。
反対に、メンテナンスされた証拠がない車は実体がわからないため、荒っぽい運転をしている可能性も考えられますので、販売価格が下がる傾向があるようです。
お得に中古車を買う3つの方法
では、中古車をお得に購入するにはどうすればいいのでしょうか?中古車をお得に買う方法は次の3つが考えられます。
- 走行距離は6~10万キロが目安
- 5年落ちの車なら新車の半額で買える可能性も
- 時期を考えて買うタイミングを見計らう
詳しく見てみましょう。
関連記事はこちら:
なにをしたらいい?はじめての中古車購入のポイントを解説
走行距離は6~10万キロが目安
中古車を選ぶ一つの基準として、走行距離があります。走行距離が多いと、部品の劣化が進み、故障する可能性が高くなります。
とは言っても中古車であるため、走行距離がほとんどない車はありませんので、一つの基準として、6~10万キロの車が狙い目となります。
現代の車は10万キロ以上でも問題なく走行できますが、エンジンのタイミングベルトの交換時期が10万キロであったり、ゴム部品の硬化などの劣化は避けることができません。
そのため、比較的故障の少ない6~10万キロの車を狙うことで、故障しにくい車を購入することができるでしょう。
5年落ちの車なら新車の半額で買える可能性も
新車として販売されてから5年経過した車は、新車の販売価格の半額程度まで価格が下がる可能性が大きいでしょう。
また、一般的に車は1年1万キロ走行すると考えられますので、5年落ちの中古車であれば走行距離も5万キロほどと、中古車としての程度も良い車が多いでしょう。
さらに、新車としての値段が高い車は値下がり幅も大きいため、よりお買い得な中古車とも言えます。
時期を考えて買うタイミングを見計らう
中古車の価格は時期によって変化します。
例えば進学や就職によって中古車の需要が高くなるのは1~3月で、販売価格も全体的に上昇する傾向があります。
反対に4~5月は反動で車が売れにくく、繁忙期に仕入れた車の売れ残りも残っているため、中古車購入時の価格交渉も簡単に行えるでしょう。
前オーナーが丁寧に乗っていたかで決まる
中古車は当然前のオーナーがいるため、どのように使用されていたかにより後のトラブルが発生する可能性が変わります。
前オーナーから車の状態を聞ければいいのですが、そうはいきませんよね。
そこで、購入前に次の3つのポイントを確認しましょう。
- エンジンの状態
- ボディのサビ
- 整備記録がきちんと残されているか
エンジンの状態
エンジンをかけてみて、かかり具合はもちろんですが、エンジンを吹かした時の回転の上がり方が一定かどうか確認しましょう。
エンジン回転の確認はエンジンが冷え切った状態行うとエンジンを傷めてしまう可能性があるため、しっかりアイドリングし、エンジンを温めてから行いましょう。
この時アイドリングが安定しているかの確認も行いましょう。
また、エンジンをかけた時にマフラーから白煙が出ることもありますが、すぐにおさまる分には問題ありません。
白煙がおさまらない時は、どこかでオイルが燃焼している可能性があるため、お店に人に確認してもらいましょう。
ボディのサビ
目に見える部分はきちんと塗装が整備されている可能性がありますので、実態がわかりません。
そこで、ボディの裏側を除き、足回りやフレームの溶接部分が錆びていないか確認しましょう。
また、ボンネットを開け、ヒンジのつなぎ目やエンジンルーム側のボディが腐食していないかも確認します。
整備記録がきちんと残されているか
きちんと点検整備されている車であれば、車検やオイル交換など、整備した内容が整備記録として残されています。
大抵の場合は車検証とともに保管されているため、整備記録があるかどうか確認し、整備の内容を確認してみましょう。
もし、整備記録がない車は実態の調べようがないため、購入するのは控えておいた方がいいでしょう。
まとめ
値段が安い中古車は価格を下げないといけない理由があり、自分が購入しても大丈夫かどうか判断する必要があります。
また、単純に安い車を狙うだけではなく、お得に買える時期やポイントを押さえることで、希望通りの中古車をお得に購入できる可能性が出てきます。
そのため、お店で現車を確認し、状態の良い車を少しでも安く買えるようにしましょう!