中古車の売却においては、査定額やアフターフォローなど多くの点が大切となってきます。
満足のいく取引きを行いたいと考えている人のなかには、どうしたら良いのかわからないという人もいると思います。
中古車の売却では、すべての点において大きく左右してくるのは専門店の存在です。
日本の中古車市場というのは拡大してきており、国内のみならず海外へと中古車が次々に運び込まれていく光景も珍しいものではなくなりました。
なかでも、その動きをけん引しているのが中古車専門と呼ばれている企業です。
日本には中古車の売買を専門としている企業が無数にあり、個人経営の規模で行っているものから東証一部に上場している企業までと幅広い選択肢が存在します。
しかし、中古車の売却における心配事を考えると、なかなか一つに決めることは難しいと思います。
そこで、多くの人は少しでも信頼のおける専門店を利用しようと、多くの人から利用されている店舗を探しています。
信頼のおける中古車専門店を探す1つの指標として、多くの人から利用されている業者を選ぶという方法が挙げられます。
つまり、長い期間において多くの人から愛されている中古車専門店を選ぶことが大切となってくるのです。
そのなかでも特に利用している人が多い専門店として、「ガリバー」と「T-up」の2つが挙げられます。
両社ともに特色は異なりますが、全国への展開規模や知名度などは高いです。
そこで、今回は「ガリバー」と「T-up」のどちらがより満足のいく売却ができるかを、比較検討していきたいと思います。
ガリバーとT-upを比較!違いは?
「ガリバー」と「T-up」の2社は、どちらもテレビCMを放映しており知名度も高いため、多くの人が知っていると言っても過言ではありません。
今回は以下の三つの点から考えて比較していきます。
- 展開店舗数
- 接客・査定時間
- 売却だけでなく購入もしたい場合
まずは、店舗数に関してですが、
「ガリバー」は全国に約550店舗を展開しており、カーディーラー系の中古車専門店を除くとトップクラスの規模を誇っています。
一方で「T-up」は、全国に約3600店舗と圧倒的な数を展開しています。
単純に数だけを比較すると「T-up」の方が優れていると思ってしまいますが、数に差がついている理由もあるのです。
それは、「T-up」がトヨタ自動車系列の中古車専門店だからです。
つまり、全国に展開しているトヨタのカーディーラがありますが、それに併設する形で「T-up」は展開しているのです。
そのため、全国に約3600店舗という莫大な規模になっていますが、「ガリバー」とは決定的な違いがあります。
それは。「T-up」は中古車の買取り専門業者であるということです。
トヨタ系列の中古車専門店として「T-up」は広く展開していますが、売却と買取りのブランドが二分化されています。
これにより、専売制を高めるという狙いがありますが、利用するユーザー側からすると購入と売却を一度に行えないことがデメリットとなります。
直接販売の強み
「T-up」が買取り専門店ということで、ユーザーからすると一度に購入と売却を済ますことができないこと以外にもデメリットがあります。
それは、買取り専門店は市場価格に影響を受けやすいという点についてです。
「T-up」のような買取り専門店の場合は、売却するための場所が必要なかったり在庫管理を多く行わなくてよいために、コスト分を買い取り価格に上乗せすることができます。
しかし、買い取った車両は中古車オークションに出品したり、輸出業者へ売却したりということが多くなるため、どうしても市場価格に影響を受けやすくなってしまいます。
つまり、コスト分よりも市場価格の変動の方が大きいため、安定して高く買い取るということが難しいともいえるのです。
一方で「ガリバー」は買取りだけでなく、直接販売も行っています。
そのため、買い取った車両はオークションなどに出品することもできますが、全国にある店舗で販売することが可能になっています。
そのため、市場価格が変動しても影響を受けにくく、買取価格も安定していることが多いのです。
したがって、店舗数は顕著に「T-up」の方が多いですが、販売も行っているという点に関しては「ガリバー」のほうがメリットを受けることができるといえます。
ガリバーとT-upを比較!接客も異なる魅力
「ガリバー」と「T-up」では、接客や応対品質についても異なる点が多いです。
まず、「ガリバー」では接客の際にユーザーに対して専任の担当者がつくようになっています。
そのため、足を運ぶたびに担当者が変わって話が通じないという心配もありません。
また、商談の際は徹底的にユーザーへヒアリングを行うことも「ガリバー」の特徴として挙げられます。
たとえば、日常的なメンテナンスの有無や愛車への思い入れなども聞くことで、どの程度愛車を大切にしていたかを算出するなどしています。
一方で、「T-up」の接客はトヨタ自動車系列を思わせる、徹底した教育が魅力的といえます。
最初に店舗へと足を運んだ際は、車が敷地内へと入った瞬間にスタッフが駆けつけてくれます。
その際に、通常ならば査定の際に用意するものを伝えるだけなのですが、「T-up」では1つ1つの道具がなんのために必要なのかを丁寧に説明してくれます。
それだけでなく、査定を行う場所は店内に座っているユーザーから目視できる位置で行うなど、徹底したユーザー目線での応対は人気が高いです。
ただし、査定にかかる時間は「ガリバー」の方が長いです。
「T-up」は必要最低限な情報のみをヒアリングし、それを元におおよその査定額を算出することから、実際の査定時間では「ガリバー」の方が長くじっくりと話を聞いてくれます。
しかし、「T-up」の査定にかかる時間の短さも魅力ともいえます。
これらのことから、接客態度については自分で適していると思った方を利用すると良いといえます。
ガリバーとT-upはどちらがより満足?
ここまで「ガリバー」と「T-up」の違いについて確認してきました。
どちらも店舗数や接客について一長一短があるため、一律的にどちらのほうが良いとは言い切れません。
しいて言うならば、愛車を売却した後に中古車を購入したいのなら「ガリバー」を選ぶべきであり、単純に買取りだけをお願いしたい場合は「T-up」を利用すると良いでしょう。
ただし、接客については商談の長さで差があるため、愛車の価値を知ってもらったうえでプラス査定としてほしい場合は「ガリバー」のほうがよいといえるでしょう。
よって、「T-up」よりも「ガリバー」のほうが総合的に満足できるでしょう。
売却でガリバーとT-upを比較!まとめ
今回は、「ガリバー」と「T-up」を売却という観点で比較してきました。
「ガリバー」は直接販売を行っているというメリットがありますし、「T-up」も全国に3600店舗を展開するなど圧倒的な規模はメリットともいえます。
中古車の買取りに絶対的な指標はありませんが、買取り価格や商談の対応という点を加味して「ガリバー」の方が満足度が高いといえると思います。
もちろん、売却後に中古車を購入しないという人や、地方に住んでいるために選択肢が少ないという人にとっては「T-up」は魅力的な買取り専門店といえます。
そのため、自分の状況も考えて総合的に判断することが大切です。
ぜひ、みなさんも今回の情報を参考にして、満足のいく愛車の売却を検討してみてはいかがでしょうか。